800シリーズのニュー・モデルである803Sは、ダイアモンド・ドーム技術を導入しており、大型ヘッドを備えた他のモデルよりも技巧を抑えた外観に仕上がっています。
| 構成 | 3ウェイ・バスレフ型 |
| ドライブ・ユニット | 1 x ∅25mmアルミニウム・ドーム・トゥ イーター 1 x ∅150mmウォーブン・ケブラー® コーンFST™ミッドレンジ 2 x ∅180mmロハセル®コーン・バス |
| 再生周波数帯域 | 28Hz〜50kHz(-6dB) |
| 再生周波数レスポンス | 35Hz〜22kHz(±3dB、基準軸上) |
| 指向性 | 偏差2dB以内 |
| 水平: | 60°以上 |
| 垂直: | 10°以上 |
| 感度 | 90dB(2.83V/1m) |
| 高調波歪 | 2次、3次高調波(90dB、1m) <1% 70Hz〜22kHz <0.5% 80Hz〜20kHz |
| 公称インピーダンス | 8Ω(最低3.0Ω) |
| クロスオーバー周波数 | 350Hz、4kHz |
| 推奨アンプ出力 | 50W 〜250W(8Ω、ノンクリッピング) |
| 推奨最大 ケーブルインピーダンス | 0.1Ω |
| 寸法 | |
| 高さ: | 1063mm (フットを含まず) |
| 幅: | 291mm |
| 奥行き: | 433mm |
| 重量 | 41kg |
| 仕上げ | |
| キャビネット - リアル・ウッド化粧板 | チェリーウッド ローズナット ブラック・アッシュ |
| グリル | ブラック・クロス |
真の音楽的アクションが現れる領域はミッドレンジです。だからスピーカーの品質においてスムーズな中音域は非常に重要です。KevlarRを見てみましょう。これは1974年以来B&Wで使用してきたコーンの材料です。これには十分な理由があります。まず、基本となる織布に硬化樹脂を埋め込みます。これはコーンの形成プロセスで硬化します。その後コーンにポリマー・コーティングを施します。これにより繊維を密封して減衰力を強化します。これでセミフレキシブル・コーンができあがります。このコーンには従来の材料には見られない独特のブレイクアップ動作スタイルがあり、全音域のすべての周波数で安定した分散パターンを維持します。リスナーに聞こえるのは、遅れや時間による音のぼやけが非常に少ない音です。澄んだ音を出すだけではありません。リスナーがたくさんいてもどの人でも同じ澄んだ音が聞こえるのです。
Bowers & WilkinsのFST(TM) ミッドレンジ・ドライブユニットはコーンのレスポンス時間と音伝達の完全性を向上させることでKevlarRの効果を最大限に引き出します。周辺の素材がコーンを整列させ、屈曲波を吸収します。ミッドレンジ・ダイヤフラムは少ししか動かないため、B&Wでは「囲みのない」サスペンションを用いてコーンの外周端を改良しました。コーンの外周端と同じ抵抗機械インピーダンスを持つ発泡材リングをコーン終端に取り付けています。コーンまで達する屈曲波はこの発泡リングにほぼ完全に吸収されます。また、発泡リングは十分に収縮して中音域でのコーンの動きを支えます。
例えばバイオリンなどの楽器本体での共鳴はその楽器の特徴を表す重要な要素です。この場合、設計者の技は、楽器が出すそれぞれの音を均一にサポートできるよう共鳴を巧みに作ることです。しかし、スピーカーではそうではありません。本体やキャビネットでの共鳴は、再生する音楽の上にスピーカーの特徴を重ね合わせてしまいます。ブレーシングはキャビネットではなくドライバーへの「大きな音」を維持する上で不可欠のツールです。これにより楽器が持つ元の特徴をはっきりと出すことができます。
ライブ演奏では、真に強力でクリーンなPAシステムにより、血が沸き感覚が燃え上がるようなドライブと「パンチ」のあるバスを出すことができます。家庭用のハイファイで同じ興奮を得るのは難しいですが、これを求めるにはバス・ドライバーの機械的な完全性が不可欠です。B&Wのバス・ドライバーでは、コーン、ダストキャップ、延長ボイスコイル・ボビンをガーダーのような形の硬いユニットに結合させた「マッシュルーム」型のダイヤフラム構成を採用しています。
リスニングルームで迫真の立体的パフォーマンスを生み出すにあたり、最も重要な制御要素の1つはスピーカーの分散度です。音が細い束に収束すると不自然な音になり、聞いているとすぐに疲れてしまいます。スピーカーの分散が広すぎると演奏者の位置をうまく特定できません。周波数によって分散が異なりすぎると音程が変わるたびに楽器が移動しているように感じます。適切かつ確実にイメージを得るためには正しい調整が必要です。ツィーターをメインキャビネットの上部に置くことで、ダイヤフラムのサイズとバッフル幅の関係をバス・ドライバーとミッドレンジ・ドライバーの関係と同じにし、正確で開放的な「そのままの」音を維持します。第2の利点は各ドライバーのタイミングを合わせてうまく融合させることで、スピーカー全体が相乗的に機能することです。