エボナイト!?

こんにちは YJです。

今回は先日、発売した「オリジナルインシュレーター」「エボナイト製カートリッジネジ」に使用されているエボナイトについてです。
エボナイトと言えば、棒状で静電気の実験をしたあの素材で万年筆のボディに使用されてますが、手紙を書く機会や東京駅、銀座界隈に出かける事が
減った私にとっては、とんと見かけなくなった素材です。
部品や素材としての販売もほとんど見かけないのでインシュレーターなどアクセサリーでの流用の選択肢にはありませんでした。

インシュレーターの類はいろいろなものがありますが、(師匠の言葉を借りると“玉石混淆”)お値段ピンキリで
素材が近いなら作ってしまえとこれまでに沢山の残骸を生産してきました。
ゴムはもとより、比重の軽い木材から水に沈む重い比重の木材(黒檀、紫檀)、石類(水晶、アメジスト、御影石、、)金属(鉛、スズ、銅、真鍮、砲金、、、)
非天然素材(コーリアン、積層カーボン)販売品や自作品等等、それらを組み合わせて さてどうなるか、ずいぶんと時間を消費した記憶があります。(‘_’)

明らかに好みと違うなという素材もあれば、う~んあと少しという素材もあり、今は比重のおも~い木材(黒檀)を多用しております。

またスピーカースタンド、スパイク受けには床とがっちり密着する素材として「ハネナイト」を使用してます。

これを受けと床の間に差し込むと滲みが消えて良い感じになるのです。

で、先日発売したばかりの「オリジナルインシュレーター」を自宅の機器に投入したところ、「お~足りない何かか出てきてる、、」
再び師匠の言葉を引用すると「ダイナミックレンジが広がったな」です。
オリジナルインシュレーターは、真鍮、エボナイト、ハネナイトで構成されているのですが、
エボナイトは試聴したことのない素材。もしやと思い色々と実験してみると求めていた音質になり大感動。
言葉で表現すると「弾力と潤いのある音質。ほろほろと消えゆく余韻」です。ゴム臭さもなく、高域は澄み減衰は感じずホールトーンがより明確に。中域はクリアかつ明瞭で、低域は空気の移動を感じさせるような表現、前にせり出してくる印象。オーケストラでは個々の楽器が混ざることなく張りのある音質を奏でてます。JAZZ LIVEではより生々しく感じました。

エボナイトでの実験 これからが楽しみです!

YJ

*音の印象はあくまでも私見です。